運送業の役員法令試験は誰が?いつ?難易度は?

役員法令試験とは?

だれが運送業に専従する、登記された役員
いつ許可申請受理後の翌月以降の奇数月に実施
どこで各地方運輸局(関東の場合、横浜の関東運輸局)

運送業の許可を受けるには、役員法令試験の合格が必須です。その概要は本文で解説していきますが、「だれが、いつ、どこで」の答えをザクっというと下の表の通りです。

1申請において2回までしか受験できません。2回不合格の場合、許可申請自体が却下(または要取下げ)になってしまうので、避けて通れないハードルです。

試験準備のはまず、試験を知ることがスタートです。このページで試験の概要をつかんで、運送業許可の取得と法令試験対策の準備を始めましょう!

役員法令試験の実施方法

運行管理者と社長

試験はだれが受けるの?

受験者は、許可後に運送業の事業に専従する役員です。他の部門を担当する役員ではダメです。また執行役員等ではなく登記されている役員であることが必要です。

さらに、受験者は1申請に当たり1名のみとされています。

試験は、いつ、どこで?

試験の時期

貨物自動車運送業の役員法令試験は、許可申請が受理された後、運輸局からの「法令試験実施通知書」に従って受験します。

試験は奇数月のみの隔月実施となっています。関東運輸局管内では、偶数月の月末ころまでの申請受理分について、翌奇数月の下旬ころ試験が行われるというのが大まかなスケジュールです(時期によって異なることがあります)。だいたい2週間前くらいに、事業者あてに通知が来ます。

試験の場所

許可等の申請窓口は運輸支局ですが、役員法令試験の実施場所はは地方運輸局となっています。関東の場合、横浜の関東運輸局で行われます。

不合格だった場合は?

初回の試験に不合格の場合、翌々月に再試験が受験できます。この場合も、運輸局から試験実施通知書が届きます。

再試験に不合格となると、事業の許可申請自体が却下処分となってしまいます。申請者から許可申請を取下げることもできますが、いずれにしても、この申請で運送業の許可は下りないことになります。

ただし、運送業の許可申請自体をやり直した場合は、当然ですが初回受験から再度試験を受けることはできます。

試験問題の内容や試験時間などは?

試験の出題範囲

試験問題は下記の13の法令が対象となっており、貨物自動車運送関係法令はもちろんですが、労働関係、独禁法や下請け等など多彩で幅広い法令から出題されます。

【役員法令試験の出題範囲(法令)】

  1. 貨物自動車運送事業法
  2. 貨物自動車運送事業法施行規則
  3. 貨物自動車運送事業輸送安全規則
  4. 貨物自動車運送事業報告規則
  5. 自動車事故報告規則
  6. 道路運送法
  7. 道路運送車両法
  8. 道路交通法
  9. 労働基準法
  10. 自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(平成元年2月9日労働省告示第7号)
  11. 労働安全衛生法
  12. 私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律
  13. 下請代金支払遅延等防止法

試験時間、合格基準など

問題数は30問で、試験時間は50分。合格には8割(24問)以上の正解が必要です。

関東運輸局の場合、〇×方式と語群選択(ア~オから選ぶなど)方式です。地方運輸局によって出題形式はだいぶ異なります。

資料の持ち込みなど

試験には参考資料等の持ち込みはできません。試験の出題範囲となる関係法令の条文集が当日試験会場で配布されます(書き込み不可、試験終了後回収)。

条文集は各地方運輸局等のホームページで公開されています => 関東運輸局 条文集(貨物)

合格率はどのくらい?

試験の回により、運輸局により、合格率はかなり変動しますが、大まかにいうと50~60%程度かと思われます。50%を切ることもあるようです。

実際の出題例

【出題例1=〇×問題】
貨物自動車運送事業者は、乗務開始時及び終了時に行う点呼のいずれかを対面で行うことができない乗務を行う運転者に対し、当該点呼のほかに、当該乗務の途中において少なくとも1回電話その他の方法により点呼を行わなければならない。

出題例1の回答はコチラ

(正解=×) 正しくは「乗務開始時及び終了時に行う点呼のいずれもを対面で行うことができない乗務を行う」運転者に対して設問後半のような点呼を行う必要があります(貨物自動車運送事業輸送安全規則第7条第3項)。

【出題例2=語群選択問題】
事業計画の変更を行う場合に、貨物自動車運送事業法及び貨物自動車運送事業法施行規則で定める認可となる事項はどれか。①から③より選び( )に番号を記入しなさい。
 ①営業所の名称  ②自動車車庫の収容能力 ③営業所に配置する事業用自動車の種別ごとの数

出題例1の回答はコチラ

(正解=②) 解説:①は事後届出、③は事前届出を要する事項。②が認可事項です。

いかがでしょうか?このような問題を、50分間で30問解答し8割以上正解しないと不合格、と考えると、結構厳しい試験だと思いませんか?

上述のように、試験当日条文集が配布されますが、300ページ以上ある条文集を一問ずつ調べる時間はありません。大方の問題を調べずに解答でき、条文集もどのあたりを見ればよいか、がある程度把握できる程度に準備しておく必要があるかと思います。


まとめ

以上のように、資料を見ながら回答できる試験だという認識では突破が難しい試験だと思いますので、事前準備が大切です。

対策のポイントとして・・・「過去問を繰り返す」と、「条文集の扱いに慣れる」の2点を挙げたいと思います。

  • *過去問に繰り返しあたることで…
    ・出題の傾向がわかる
    ・繰り返し出題される重要なポイントはある程度覚えられる
  • *条文集に慣れることで…
    ・法令の読み方などがある程度把握できる
    ・どのあたりにどのようなことが書かれているかをある程度つかめる

ということなので、上記の2点をしっかりと準備することが大切だと思います。

いかに他の許可要件を満たしても、役員法令試験に合格しない事には事業は許可になりません

当事務所では、新規許可申請をご依頼いただいたお客様には、1年分の過去問と回答(関東運輸局版)と、その出題を整理したレジュメをご提供し、3時間程度のポイントレクチャーにより、役員様の試験合格と事業許可の取得のサポートを行っております。

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