初回巡回指導 結果はA評価でした!

当事務所で許可取得のお手伝いした「有限会社ムーブ」様に、初回巡回指導がやってきました。

許可後の6月から運輸開始し、運輸開始届は6月末に提出していました。運輸開始届出後、通常は3か月以内に行われる初回巡回指導ですが、およそ今回は5か月後の実施となりました。

来社・対面で行われる巡回指導なので、新型コロナの流行時期等には実施をおさえている?等で、遅れ気味の実施になっているのではないかと思われました。

巡回指導の結果

まず結果から書くと、記事タイトルにある通り総合評価は「A」で、指導員は”満点”と言っておりました。

「改善の必要」は指摘項目なし、指導概要欄に記載されたのは・・・

  • 運転者台帳へのドライバー写真の貼付(別紙で綴じこんでいたが台帳への貼付を、とのこと)
  • 事業報告、事業実績を毎年提出(当社は5月末決算、6月運輸開始で、両報告とも来年が初回)
  • 整備管理者選任後研修の受講(選任年度に受験必要。巡回指導当日時点では未受講のため)

という3点でした

当社の社長は、運送業界も長く実務に通じておられること、また許可後の運輸開始以降、巡回指導があることも含め、法令遵守の意識をしっかり持たれて業務設計してきたことがこのような結果につながったものと思います。

また、許可後に、私からもチョットしたアドバイスはさせて頂いていたので、それもほんの少しはプラスにできたのかな?と思うと、私としてもうれしい結果でした。

巡回指導の経過

巡回指導には、埼玉県貨物自動車運送適正化事業実施機関(略称 適正化機関)から指導員が2名来社します。最初に、適正化事業の目的等の話がさらっとあり、事前の通知と同送されていた「車両一覧」「運行管理者・整備管理者・運転者一覧」と「自主点検表」の回収、確認からスタートしました。

その後、順次許認可申請書や各種法定帳票、社会保険関係の届出書類‥‥等の確認に入っていきます。

結果の通知簿にあたる「実態調査書(上記の画像のもの)」は38項目、事前通知された「巡回時確認書類」は32種類程度あり、なかなかのボリュームです。

これを、2名1組の指導員で、1人が運転日報(乗務記録)をチェックしている間に、もう一方の方が健康診断記録をチェックしていく‥‥といった風に並行して確認を進めていきます。

その後、運行管理規程や整備管理規程の設定、備え付け状況、運送約款や運行管理体制の掲示状況などを確認した後、簡単な総評を事業者様に伝達して終了、というのが大まかな流れで、今回は、要改善項目等の指摘もなかったので、若干早めに終了しました。

今後について

巡回指導の結果総合評価がD評価の場合は1年後再指導、E評価は監査の端緒となることもあります。
※令和5年4月から、巡回指導の評価がD,Eの事業者(事業所)には半年後に再度巡回指導が入ることになりました。そして3回連続してD,E評価の場合は、運輸支局等に報告され「監査・処分」の対象となるものとされました。

今回の結果は総合A評価(満点)との事で、この結果からは今後の改善等の支援業務にはつながりませんでしたが、事業者様はもちろん、許可申請のお手伝いを行った私としても前向きにとらえるべき好結果、ということになります。

そして、できれば現在のコンプライアンス水準を維持していただき、運送事業開始後3年が経過した際には、Gマーク取得のお手伝いをさせ頂ければ・・・と思います。

まとめ

よく、建設現場には「安全第一」「安全はすべてに優先する」といった掲示や旗が掲げられているのを眼にします。運送業も全く同様で、安全より優先するものはないはずですし、安全運行を確保することが結局は経営コストの極小化や健全な事業継続の出発点になると思います。

当事務所では、法定帳票の整備、運転者教育などコンプライアンスと安全運行の向上に取り組もうとされている事業者様をサポート行っておりますので、ご相談はお気軽に下記までどうぞ。

お問合せブロック

〒338-0002
埼玉県さいたま市中央区下落合2-19-14
コーラルトート101